菊池農園の「三宅サンマルツァーノ」を使って


女子校時代の友人から紹介されて、三宅島のサンマルツァーノを初めて使ってみました。8月のレッスンのカラブリア風トマトソースに間に合うとよかったけれど、農作物の収穫はなかなかニンゲンの自由にはいきませんよね。今年で2年目の「三宅サンマルツァーノ」、2018年度のトマトは完売だそうですが、徐々に生産量も増えて皆様の食卓でも楽しんでもらえるといいな、と思います。


送って頂いたトマト三種をまず生で味見して、「さて何を作ろうかな?」と考えて、夏の疲れがでる時期ですし、最初はね、「パッパ・アル・ポモドーロ」を思いつきました。が、下段リンク先のストーリーを呼んで、三宅サンマルツァーノの立役者であるドリアン助川さんの思い出の味に近いものを作ってみました。


三宅サンマルツァーノは生でも普通の加熱用トマトよりおいしいので、表面だけグリルパンで香ばしくとろっとなるよう強火で焼いた「焼きサンマルツァーノのカプレーゼ」。仕事柄食べものだけは貴族の食卓、毎度のことで恐縮ですがw、お盆中の家にはたまたまブッラータしかなくて、モッツァレッラならぬブッラータで、焼いたサンマルツァーノには熱々のうちに塩をしっかり打って、チーズをのせたらバジリコちぎり、仕上げにオリーブオイルをたっぷり!で。


焼きサンマルツァーノが冷めてもサラダは美味ですが、ほんのり温かいうちに楽しむのがオススメ、簡単なので是非トマトを見かけたら作ってみて、来年は皆さんも三宅サンマルツァーノをご予約なさっておいしさを味わってくださいな。

三宅サンマルツァーノ

加熱料理用の最高級種トマト「サンマルツァーノ」 は、イタリアのベスビオス火山やエトナ山近郊が名産地になっています。陽光を目一杯受ける温暖な気候と火山灰土が、旨味の強いこのトマトを育んでいるのです。 三宅島は2000年の大噴火により、火山の雄山が膨大な量の火山灰土を噴き上げました。島民も4年半にわたって避難を強いられるという厳しい時代を過ごしました。現在では火山性ガスの噴出もほぼなくなり、小鳥たちの楽園ともいえる穏やかな島となりましたが、住民の数は噴火前の半分にまで減ってしまい、復興のためになにができるかはつねに課題となっています。 太陽と火山灰だけはたんまりある。島民も明るい未来を望んでいる。それなら、イタリアのサンマルツァーノの種を三宅島の畑に蒔いてみたらどうだろう。こう考えたのが、作家のドリアン助川でした。彼はニューヨークで暮らした3年間、あるレストランの定番メニューだった「サンマルツァーノの照り焼き、サワークリームのせ」にすっかり惚れ込んでしまったことから、トマトについての勉強を始めていたのです。 2016年3月、映画『あん』の三宅島での上映がありました。主演女優の樹木希林さんと三宅を訪れた原作者のドリアン助川は、集まった島民を前に夢のトマト構想について語ってしまい、あとにひけなくなりました。樹木希林さんからも「がんばりなさいよ」と励まされ、この年の12月より三宅に住み始めます。 2017年、イタリア産の種により、三宅島での初のサンマルツァーノの実験栽培が行われました。東京都島しょ農林水産総合センターの一画と、花卉や果実を積極的に栽培している菊地農園の二カ所です。双方ともに大豊作となり、この太陽と火山の果実は、美しくも、想像を超える味わいの料理の数々となって、収穫祭に集まっていただいたみなさんの前に登場したのです。 日本の生食用のトマトの概念からは完全にはずれた味わいです。生食用のトマトが糖度を追求しがちなのに対して、料理用のトマトは旨味で勝負します。ですから、生で食べるとあまりおいしくないのがこれまでのサンマルツァーノの性質だったのですが、なんと三宅島のなにが幸いしたのか、この三宅サンマルツァーノは生でも充分においしく、それでいて火を通すと、経験にない美味をもたらすのです。 これはまさに、太陽と火山の恵みです。世界でただここだけ、三宅島で愛情をもって栽培され

三宅サンマルツァーノ

意外や早稲田の先輩でもあるドリアン助川さんが、ニューヨークで暮らした3年間、あるレストランの定番メニュー「サンマルツァーノの照り焼き、サワークリームのせ」に惚れ込んだとか、そこからヒントを頂きました。「照り焼き」という味付けがいかにもアメリカらしいけど、グリルしたサンマルツァーノは甘くなるので、塩をしっかり打って甘塩っぱい感じはお揃いで!

La Cucina Oliva di TAMAO TANAKA

南青山で楽しく学ぶ、 おもてなしイタリア料理、西洋菓子、そしてWASHOKU。 家庭のキッチンでレストランに負けない美味しさが生まれる とっておきのレシピを教えます。 いつものおかずがおもてなし料理に変わる、季節の和食のレッスンも! 日々の食事やおもてなしを、もっと美味しく。

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