久しぶりのお家ダイニング、そして、しばらくはフォカッチャ作りを

新型コロナの影響で、レッスンとレッスン翌週に予約を承っている「お家ダイニング」を2ヶ月以上休んでいましたが、昨夜は以前通っていらした生徒さんが2名、「お家ダイニング」の夕飯にいらしてくださいました。



ちょっとした事情があってお声をかけていたのですが、緊急事態宣言が解除されて、「まだまだ油断は禁物ですが少しずつ日常を取り戻していきたいですね。となると、おいしいものが食べたい」と予約してくださって。


何度かリンクしているけど、「お家ダイニング」の発端は東日本大震災でした↓。


震災後に和食のレッスンをスタートして、しばらくはそれもお家ダイニングと称していましたが、今は予約制の試食中心のおもてなしみたいな形式のレッスンをそう呼んでいます。ときに和食でおもてなしをするときは、最近の料理家の皆様みたいに名前の一部をひらがなとかカタカナにしてみたい!という密かな野望をここで叶えて、「割烹田なか」ということで、ふざけているようですが、料理はいつも始めてしまうと真剣に。

昨日は久しぶりの生徒さんたちでしたし、食べさせたいものがたくさんあって困りました(笑)。教室の最近のヒットメニュー、キクラゲ、セロリ、パクチーのサラダは、香菜がお苦手じゃなければ女性は絶対に好きな味、蒸し暑い日のスターターに。



そして、メインは平牧金華豚にしたのだけど、さっぱりするよう、甘夏を加えたラペをレタスにドレッシングがわりにかけて。


ときに定番はアレンジして繰り返しつつも、毎月頑張ってメニューを産んでいるので、レシピはすべて我が子のようなもの、といえども、個人的に好きな献立、これはイタリアらしくてすごくいいリチェッタだなぁ、と思う特別なメニューはやっぱりあります。



私は豆好きではないけれど、オリーブオイルと豆の相性のよさをすごく感じるので、「パスタ・エ・ファジョーリ」も好きなメニュー。中でも昨年夏に教えた、「ナポリ風パスタ・エ・ファジョーリ」にはサルシッチャではなく、コッツェ(ムール)が入って、とってもおいしいし、家にあるパスタをなんでも混ぜて作るという南ならではの知恵も気に入っています。


でも、ドルガバパッケージの「ミスタコルタ」が可愛くて、家に残ったパスタではなく、つい市販のそれを買ってしまうのだけど〜。



前回ズッキーニの花をレッスンで揚げたときも、「某店に勝った」と生徒さんがおだててくれたうえ、2月も白アスパラを「まるで天ぷら専門店!」という声もあがったくらい絶妙な加減でうまい具合に揚げたので…最近揚げものというかフリットに自信をつけていたところなのですが〜



昨夜はちょっと…まぁ、そんな日もあります。

でもね、皆さんずっと外食を控えてらっしゃたことでしょうので、名残のズッキーニの花、今年も食べて頂けてよかった。



いつも使っている国産の粉で、砂糖なしの前日と同じ配合でまたまたフォカッチャを焼きました。お食事の途中で焼き上がって、「おいしそう〜」と歓声があがり。

食後はおもたせの「エクレール:オゥ・ショコラ」、私もご相伴に預かって。

休業中も、食材ピックアップの生徒さんとお互いマスクでちらっとお話したり、また、日常の買いものに困るエリアなので業者さんたちから個人買いしていたので、あちらもいつもよりずっと時間があるために食材のことあれこれ聞いたり、ビデオ動画でお喋りもしたり、レッスンをしない以外は、いつもとそんなに変わらないといえば変わらない毎日だったのだけど。



通勤もある家族のような友人には食事も週に一度は出していたけれど(もちろん、「おいしい」って何度も言ってはもらったけれど)、数年ぶりに自分の料理を食べてもらったお2人の「美味しい!」という言葉や表情、心からの笑顔、やっぱり嬉しいものですね。


昨夜もメインは平牧金華豚でしたが、前回とは違って、「チルドもお持ちできます」とお肉やさん。3月の終わりには(売上がないため)殆どの銘柄豚に冷凍かけていらしたので、少しずつですが、戻ってきたのだなぁ、と実感し。



唯一苦手だった方が交代して以来、業者さんたちとは(おそらく)すべて良好な関係で、トンチンカンな質問や細かくウルサイオーダーも多いのに、良い食材をいつも気持ちよく届けて頂いて、その御蔭で生徒の皆さんやお家ダイニングのゲストにも美味しい食事を出すことができる。本当にありがたいことです。



とてもおいしく焼けたので、FBページにも思わずすぐにあげてしまった。薄べったいタイプのフォカッチャ・トスカーナ。

木曜日は本当に久しぶりにイタリアーナの仲良しが近くでの仕事の前に寄ってくれて。

で、お昼時だったので、またいつものように強心臓で、冷凍庫の天使の海老でアメリケーヌソース風のパスタを出して。彼女はヘルスコンシャスなのでパスタは少量にして、アグレッティ(オカヒジキ)をたっぷり敷いて、


私がイタリアに住んでいたとして、イタリア人の友達の家に遊びに行って、和食がでてくるってありえないことだと思うのですが、私たち日本人は本当に食いしん坊で器用なせいか、各国料理を何でも家で作りますね。

この玉葱&バルサミコがとっても気に入りました。


今はまだ長い時間を共有するには向かない時期、短い時間でパンを教えるのは段取りよく進むように発酵させた生地を何個か用意するのが大変だけど、フォカッチャは全く難しいパンではないからオンラインでもできそうですね。

イタリア人の彼女もクッキングクラスも持っているから、「こんなに長いこと毎月メニューを考えてイタリア料理を教え続けて、貴女は本当に大変だと思う」と立場に同情してくれて、「家で作りやすいようなセコンド(で教えてないメニュー)がもうない」と苦しむと、「食材は何を使いたいの?」と一緒に考えてくれることも多々。


そして、やっぱりイタリア人だから、アレンジした江戸前イタリアンではなく、本当のイタリア料理を紹介してほしいという思いがあるのだと思います。そのために会っているわけではないのに、行き詰まっているといつも新しい何かを教えてくれる。



ランチを出してから、「このイタリアの粉を使って、フォカッチャ焼こうと思っているんだけど〜」と話すと、「Allora facciamo?(じゃあ、作ってみる?)」と。


フォカッチャにシチリアでは少しパプリカパウダーいれることもあるって、知りませんでした。パプリカ粉があったので、一緒に捏ねた生地を三分割して、彼女が帰ってから、普通の日本の方が「え?これがフォカッチャ」って思うくらい、トスカーナ風に薄くのして成形して。


日本の文化もよく知らず、日本地図も満足にかけないだろうというのに、イタリアに関してだけは本当に(おそらく普通のイタリア人並に)知っていることもたくさんあるのに、まだまだ教えたことがない、自分も知らない料理がある。



昨秋の久しぶりのイタリアでの休暇は、「貴女は最近(台湾ばっかり通って)テンションが落ちているから、まだ訪れたことがない土地に行ってみたほうがいい」とお尻を叩かれて、2週間ちょっとかけたけど、アルト・アディジェとサルデーニャという、北海道と宮古島を回るような旅行をしてきました。ドイツ・オーストリア料理に似たアルト・アディジェの郷土料理は見当がついていたものの、フレーグラくらいしかイメージがなかったサルデーニャの「クルルジョネス」など、本当においしくて家庭らしい実にいい料理ですが、これまで知らなかった。



流石は郷土料理の集大成、「イタリア料理恐るべし」なわけですが、これだけ生めば手持ちのメニューだけでももう充分かなぁ、と思うのに、彼女に会うたびに「Forza!」と発破をかけられて、この週末もまた3日連続でフォカッチャ生地を捏ね、「Impanata」という美味しい前菜もきっと焼くことになりそう。


La Cucina Oliva di TAMAO TANAKA

南青山で楽しく学ぶ、 おもてなしイタリア料理、西洋菓子、そして和食。 家庭のキッチンでレストランに負けない美味しさが生まれる とっておきのレシピを教えます。 いつものおかずがおもてなし料理に変わる、季節の和食のレッスンも! 日々の食事やおもてなしを、もっと美味しく。

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